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Test Pressing

インタビュー / クリス・ココ

Translation by Ken Hidaka, ably assisted by Yoshi Horino (Unknown Season)

どういう経緯/どのような理由で貴方はDJをし始めたのでしょうか? 誰/何かに感化され、DJを始めたのでしょうか?

そうだね、まずは趣味で思春期に音楽を聴いたりしていた。その頃にレアな7インチ・シングルを猛烈に購入し、ジョン・ピールの番組をラジオで聴いたりしていて、自分が発見した音楽を他の人とシェアしたい気持ちが湧いて、DJを始めたいと自然に発展していったような気がする。また、自分の大好きな音楽でどうにかお金を稼ぐことのできる方法で、また人と話さなくても音楽を通じて皆とコミュニケイションを取れる方法がDJだと思い始めた。

音楽制作をし始めるきっかけを教えて下さい。再度お聞きしますが、貴方は誰か/何かに感化され、音楽を作り始めたのでしょうか?

勿論、DJの次のステップは、音楽制作を試みる事だ。この試みは、パンクから産まれた“誰でも出来る”鉄則と、当時新たに普及し始めていた機材とテクノロジーから同じ具合に感化され、またこの技術革新はこの理論を実現可能にしてくれた。 

Steel & Lovebombとどう出会ったのでしょうか?

Coco Steel & Lovebombとは、実は偽名であり、私の扇動で結成した、緩い集まりのグループなんだ。そんな訳でCoco Steel & Lovebombは想像上のもので実際は存在しないんだ。

ロンドンのバレアリック・シーンの初期には、Coco Steel & Lovebombの「The Crucifixion of DONNY」と「T.S.O.E. (The Sound Of Europe)」等のレコードが良くプレイされていたよ。「T.S.O.E.」はBOY’S OWN誌でチャートインされていた。貴方はどのように/いつ頃から、バレアリック・ビートとアシッド・ハウスに出会ったのでしょうか? その当時出会った頃にどんなクラブ/パーティに出入りしていたのでしょうか?

当時、ブライトンのThe Zap(というクラブ)で、私はThe Coco Clubというパーティを開催していた。このパーティ名が私のDJ名の由来だ。The Coco Clubは毎週土曜日に開催され、同時期に毎週木曜の夜に同クラブで“Frenzy”という名の別パーティもやっていた。FrenzyはShoom等に対するブライトンからのアンサー的なパーティで当時流行っていた。ダニー・ランプリングやポール・オークンフォールドをレギュラー・ゲストとして招いていたが、最も盛り上がったパーティは、地元のDJやレジデントDJがプレイしていた時だった。このパーティのレジデントDJは私と、Coco Steel & Lovebombのオリジナル・メンバーでもあったクレイグだった。The Coco Clubは壮大だった。今と比べると、当時は別の時代のように感じるよ。例えば、カメラの持ち込みが禁止されていて、セレブリティの入場をお断りしていた。私自身が一晩中DJしていて、ゲストは入れなかった。実にパーティに来てくれた観客と純粋に音楽を楽しむために誠意を込めてやっていた。朝2時に終了したので、毎週終わった後には最高潮に達していた。

The Zapクラブのレジデント・パーティはどのように手に入れたのでしょうか?

これもまた自然な成り行きで起きた事なのさ。以前から私がやっていた木曜日のパーティが大成功を収めていたので、クラブのオーナーは土曜日もハウス趣向のパーティに代えようと思っていた。以前から、ヒップホップ、インディーと少しハウスといったオール・ミックス趣向の日でした。私はこの土曜日の新しいパーティを引き受ける最適な人材だったので、The Coco Clubが誕生した!

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当時「Feel It」は大ヒットし、私は未だにプレイしています。この楽曲はどういう経緯でワープがサインしたのでしょうか? ワープが「Feel It」のKid Batchelorのリミックスをアレンジしたのか、また貴方自身がこのリミックスを依頼したのでしょうか? 貴方は(Kid Batchelorのパーティ)Confusionに当時行ったことはあるのでしょうか? 貴方は「Feel It」の印税で未だに暮らしているのでしょうか?

当時The Coco ClubでDJの経験から「Feel It」が産み出された。このパーティでプレイしていた実際の音楽をぴったり表す楽曲でもある。派手なベース、微かなトライバルなグルーヴ、ソウルフルなヴォーカル。当初自主で「Feel It」を出し、たくさん売った1年後にワープから出したいと連絡が来た。Kid Batchelorはよくイタリアで一緒にDJしに行ったりしていた当時の仲間で、勿論私はConfusionに良く行っていたよ。

未だに売れ続けているようだが、私は今「Feel It」からの印税暮らしていないよ。正真正銘のハウス・クラシックスと評されているこの1曲を制作し、残す事が出来たので、本当に誇りに思っている。

「The Sunsets E.P.」は、貴方自身の初期作品の中でクラシックスと評されているもう一つの12インチ・シングルです。何故貴方はピークタイムでかけるハウスの制作から、よりチルアウト系の曲に移行したのでしょうか? この作品は、A Man Called Adamのレーベル、Otherからリリースされました。彼等とはどのように出会ったのでしょうか?

イビザへの運命的な滞在と、以前から持っていた単なる激しいハウスだけではない、より幅広い音楽趣向の組み合わせが、その種の音楽に興味を持ち始めたきっかけだと思う。ワープから出したアルバム『It』の主な内容としては、半分ダンスで、残り半分はより変ったアンビエント系の楽曲で構成されていた。(A Man Called Adamの)サリーとスティーヴと実際にどうやって会ったのかは忘れたが、ひょっとしてイビザのどこかで出会ったかもしれない。いつものようにざっくばらんに仲良くなり、そして物事が自然にうまく収まっていった。

貴方の諸作品の多くは、『Real Ibiza』『Cafe Mambo』『Visions Of Ibiza』『Ibiza by Day』といった、白い島(イビザ)をテーマとしている幅広いコンピレイションに収録されています。貴方は初めてイビザに訪れたのはいつでしょうか?

私は1990年代の初期に初めてイビザに足を運び、凄く衝撃を受けた。当時この島に行った時多くの人がやるような、例えばカフェ・デル・マーでサンセットを座りながら眺め、そんな背景でホゼ・パディーヤが息を呑むほどの幅広い選曲の音楽をプレイし、スピリチュアルで魅惑的な雰囲気を作り出し、それを目の当たりにした私は、こういうスタイルのDJになりたい!と閃き、彼のような大自然のサントラをかける、「神様自身のシネマ」と過去に我々は呼んでいたようなDJスタイルをやりたいと思った。

まだ毎年イビザを訪問していますか? 貴方自身に取って、この島はどのように変ったのでしょうか?

あの特別な雰囲気を体感するために、私は毎年夏に訪れているよ。勿論、この島はより商業化されたが、まだ隠れた美しい場所があり、ビーチやサンセット・バーで体感出来る、魅惑的な瞬間も存在しているよ。

ホゼ・パディーヤについてですが、貴方はカフェ・デル・マーでDJした事がありますか?

はい、幸運にもカフェ・デル・マーで何回かDJした事があるよ。そこでプレイした幾つかのミックスがSoundcloud上にあって、未だに多数回プレイする人気があるよ。

貴方は過去にDJ Magazine誌の編集長を務めていました。この仕事をどういう経緯で手に入れたのでしょうか?今でも貴方は音楽について執筆しているのでしょうか?

今聞くとクレイジーだと思うかもしれないが、当時のダンス・ミュージック界はまるでワイルド・ウエストのようで、私はDJMag誌の編集長の仕事に転がり込んだのさ。この雑誌の責任者は何も判らなくて、ダンス・ミュージック・シーンに精通している私みたいな人を雇い、運営しなければならなかった。現在、私は音楽に関してほとんど執筆していない。時代が変わり、音楽を広める方法が様々にあり、私は主流な手段の一つである自身のラジオ番組“Melodica”をやっており、リスナーは自分が紹介したい音楽を聴く事が出来る。

Melodicaをいつスタートしたのでしょうか?

Melodicaは、私自身がやっている毎週放送しているラジオ番組だ。Mixcloudで再生回数が凄く良くて、世界中のラジオ局にライセンスされ放送されている。好きな音楽すべてを他と分かち合う1つのやり方だと思っている。とてもたくさんの素晴しい新しいバレアリックや様々な音楽がリリースされているので、私は毎週この番組をやる必要性があると思う。私に取って、この番組は愛のプロジェクトなんだ。私は音楽が本当に大好きで、分かち合いたい気持ちが一杯だ。この番組を通じて、自分のリスナーと会話をしている感じなんだ。このやり方は、規制はないし、オールドスクールな方法で気に入っている。

ジョルジオ・モロダー、ジ・オーブ、ダヴズ、ホセ・パディーヤとロビー・ウィリアムスの楽曲をリミックスするのは、どんな感じだったでしょうか? どういう経緯でこれらのリミックスが貴方の元に来たのでしょうか?

私は、そんなにリミックスをすることを好まないが、いま貴方が挙げた人達は、恐らく私にとって最も興味深い人たちであったことだ。自身のリミックスを作り終わったら、嬉しくなり、手放したくない気持ちに陥るが、勿論そうはいかない。

貴方はロビー・ウィリアムスの2006年の世界ツアーの前座DJを務めました。如何でしたか?

The Blue Room(以前クリス・ココが行っていたラジオ番組)をやっていたお陰で、イタリアのフローレンスの郊外にある美しいビラ(別荘)で行われた、ロブのマネージャーの義理の娘の結婚式でDJしたことで、その仕事を頂くことになった。たくさんのシャンパンを飲み過ぎたにもかかわらず、私は彼に良い印象を与えたようだった!今その仕事の事を考えると奇妙だと思う。なぜならば、ダンサーや花火ショーが披露しがち最近の大物DJショーと比べると、私がやっていた事は極めてベーシックでした。大規模のスタジアムのステージの中央に、ターンテーブルを2、3台備えているDJブースがあっただけだった。しかしながら、このベーシックな設備でDJし上手く行ったようだった。

貴方は(インターナショナル・フィール主宰の)マーク・バレットの前身、Future Loop Foundationのリミックスを過去に行った。まだインターナショナル・フィールのボスと連絡を取り合っていますでしょうか?

はい、私は彼のレーベルから出ている作品をとても気に入っている。自身の作品をまだ彼のレーベルから出せるかまだわからないが、そのうち起きるかと思う。

ロブ・ダ・バンクとどのように出会ったのでしょうか? Cafe Des Artistesで開催されているSunday Best Sessionに行った事がありますか?

はい、過去に彼に呼ばれ、そのパーティでDJしていた。僕は、このような小さなパーティが、いま僕らが聴いている、ロンドン・スタイルのバレアリック・サウンドを作り育んでいる様に思う。

Blue Roomのラジオ番組が誕生した経緯を教えて下さい。そしてBlue Roomは今どうなったのでしょうか?

Blue Roomは、ロブ・ダ・バンクと一緒にBBCのFMラジオ局、Radio 1で2002~2006年に深夜で放送していた番組だ。当時チルアウトが流行っていたので、Radio 1はそのニーズを応えるためにその番組を立ち上げた。彼等はこの業界の中でベストの二人を起用し、僕等は深夜のレイバー達と早起きする人達の脳に浸透する様な音楽を好き勝手にプレイしていた。一種のシュールでアナーキーな空気を作っていた。恐らく責任者はあまり理解していなかったのかと思う。Blue Roomの個人的に好きな思い出は、朝7時のニュースが放送する直前に、それ以降コマーシャルなポップスをプレイするのだけど、モグワイの曲をかけた。そして、クリスマス・イヴの時に番組で、ニック・ケイヴ「God Is In The House」をプレイした時だな。

貴方はどうやってプレイボーイと仲良くなったのでしょうか? ザ・ヘフ(創立者のヒュー・ヘフナー)と会いましたでしょうか?

ア~、私は2003年に『Chillin’ At The Playboy Mansion』というミックスCDを作った。残念ながら、ロンドンで制作したので、ロスでヒューとツルみながらミックスしなかったよ。正直に言うと、当初このミックスCDを制作するのに気が乗らなかった。あまりプレイボーイというブランドを気に入っていなかったが、私の“クール”な仲間や友人からはいい話だと説得させられ、愚かかどうか判らないが、このミックスを作った。しかし、私自身がこのミックスのために選び、収録したラウンジ系の楽曲のセレクションは素晴しかったと思うよ。

貴方、Phil Mison(Cantoma)とMoonboots (Aficionado Recordings主宰)は、UKでカフェ・デル・マー系のサウンドを推進しているが、3人共別世界で活動しているように見えますが? 貴方はフィルとDJ Magazineで仕事したようだが、お互い連絡を取り合っているのでしょうか?

はい、フィルと友達でたまに一緒にDJもするし、お互いの作品をプレイし合ってもいる。残念ながら、私はMoonbootsと会った事がないが、勿論会いたいと思っている。

貴方の作品は、『Sex & The City』『NIP/ TUCK マイアミ整形外科医』『Dr.House』などの大ヒットしたアメリカのTVドラマで流れていました。自分でテレビ制作会社に話を持ちかけたのか、彼等が貴方に連絡を取ったのでしょうか? この手のテレビ番組で音楽が取り上げると、外部にいる私みたいな素人が勝手に推測するほど儲かるビジネスなのでしょうか? この手の契約を手に入れたら、さらに他の契約やDJギグが増加するものなのでしょうか?

一般的には、(テレビ・ドラマの)ミュージック・スーパーバイザーから連絡が来る。はい、彼等からある程度の契約金が支払われるが、貴方が想像するほどの額ではない。次の質問を応えると、いいえ。一つの事柄が別の事柄のきっかけにはならないね。そうであれ、これらのTVドラマに自分の楽曲が取り上げられると嬉しいものだ。

貴方がDJする、最も気に入っている場所/パーティ/その他、どこかあるでしょうか?

私がDJする最も好きな場所とパーティは、グラストンベリー・フェスティバル、イビザと勿論日本だ. 

現在、貴方は何方と音楽制作をしているのでしょうか?

私は密接にLol Hammondと一緒に音楽制作を行っている。彼はDrum Clubというバンドに昔所属していた。今我々は幻想的な、サントラっぽい音楽、“映画音楽”と名乗るE.P.シリーズを多数のアーティストと共にコラボレイションしている最中だ。最新のコラボレイションは、ロジャー・イーノ(『Apollo』とかのブライアン・イーノの諸作品でも参加した彼の弟)、Land Observations名義でMute Recordsから出しているJames BrooksとOrbitalのメンバー、Paul Hartnollだ。

2016年の終わりまでの貴方の予定を教えて下さい.

今年の夏は結構忙しい。イビザのHostal La TorreやCafe Mambo、イタリアのローマ近郊のビーチ・バー、SingitaとかでDJする予定だ。リリースする予定の作品に関しまして、近日中にDJ Jim Breeseと共に監修しているコンピレイション『Balearic』の第2弾を出す。モダンなバレアリック・サウンドを集めたコンピレイションで、今後 一年に一度出す予定だ。今年は、このコンピレイションのリリースに合わせて、バレアリック・ビールも製造した。また、sea of green ’15(10月に福井県で開催される野外フェスティバル、http://seaofgreen.jp/)と京都の境市⇒堺市戎島に 所在しているCafe Que Sera Seraのためにコンピレイションを監修した。私の最新アルバム『How To Disappear Completely』から何枚かのシングルを出す予定で、日本ではGrand Galleryから新作の国内盤が5月にリリースされる予定だ。そして、さらに『Film Music』のシリーズのE.P.も今後出す予定だ。結構多いと思わない?

  • 05 / 07 / Sunset The Marina Vol. 7 / Dimare Yumenoshima
  • 05 / 10 / Home Party / Grand Gallery
  • 05 / 11 / Black Water & House of Bonobo presents Chris Coco
  • 05 / 13 / Hot Buttered Club
  • 05 / 14 / 2016 Balearic Far East Sunset / Caban Hayama

バレアリック・シーンを長く牽引するクリス・ココ! 待望の新作!日本盤のみリミックス盤との豪華2枚組仕様! ジャケットにイメージを喚起されるようなデジャヴを感じる極上 チル・サウンド!世界初CD化.

  • Label: TARTOWN
  • Artist: CHRIS COCO (クリス・ココ)
  • Title: HOW TO DISAPPEAR COMPLETELY
  • ハウ・トゥー・ディサピアー・コンプリートリー
  • GRGAT0011-12(国内盤2CD)
  • 定価:2,500円(税別)
  • 発売日:2015年5月25日(水曜)

世界でも有名なChill Out Cafe、 Cafe Del Marの歴代のレジデントDJ として知られ、Balearicシーンを長く牽引するChris Cocoの待望のニュー・ア ルバム。ジャケットにイメージを喚起されるようなDeja vuを感じるChillサウンド。 トラック・メイキングはもちろん、ボーカル まで披露。また1曲目にはストリングスで金原千恵子も参加。Chrisならではの人 選による、まるでアルバムのAnother Side的なリミックス・アルバムとの豪華2 枚組仕様。 世界初CD化。

  • Track List (Disc1)
  • 1. Portmerion Tide Flow
  • 2. Sea of Green
  • 3. Dreaming Of Love
  • 4. Thee Internet
  • 5. Spiritland
  • 6. In My Humble Opinion
  • 7. It an Tells Ya
  • 8. Leave No Trace
  • Track List (Disc2)
  • 1. Portmerion Tide Flow (Jonny Nash Remix)
  • 2. Portmerion Tide Flow (A Vision Of Panorama Remix)
  • 3. It An Tells Ya (Ultramarine Remix)
  • 4. Dreaming Of Love (Ruf Dug Dream Dub)
  • 5. Sea Of Green (Just John Remix)
  • 6. In My humble Opinion (Ojan Remix)
  • 7. It An Tells Ya (Satoshi Fumi Remix)

DJとして80年代後半からキャリアをスタートさせ、バレアリック~チルアウトDJの重鎮と呼ばれるChris Cocoが、原宿Bonoboにて、『History of Balearic(Past↔ Future)』と題し、Special Dance Setを行う。80年代後半の、Acid House、Balearicムーブメントから、Rare Groove、Acid Jazz、そしてレイヴ、セカンド・サマー・オブ・ラブを通過し、そして現在~未来に至るまで、Chris Cocoならではのヒストリー・オブ・バレアリック・セットを披露する。

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